仕事観。私が誰かに何かをする時に、大切にしたいこと。仕事の学校は、対話を通じて1人ひとりの仕事観を吟味していく時間と場です。

1日目

2007年8月6日(月)

10時30分。JR武蔵野線吉川駅集合。5泊6日分の荷物を抱えた参加者が、緊張と不安の表情で集まる。迎えの車に乗り、会場のセミナーガーデンへ。荷物を置き、資料を受け取り、好きな場所に着席。同乗した人、隣になった人と少しずつ談笑する者、緊張のまま黙っている者、様々。

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イメージ画像11時。開校式。関西から参加した1名が、電車に迷うとの連絡が入る。大学生スタッフ1名を迎えに出向かせる。到着に時間がかかりそうなので、開校式をスタート。参加者、スタッフが全体で円をつくり、比較的静かな開校式。生活のルール、確認事項の説明後、実行委員長の本城から、会期中に大切にする三つの姿勢「正解より回答」「思考より試行」「成功より成長」、そして「0.9と1.1」についての話。

イメージ画像11時30分。チームビルディング。スタッフの長尾のファシリテートにより、お互いの名前を覚え、参加者、スタッフ全体の一体感を醸成するためのアクティビティを実施。声を出し、体を動かすにつれ、少しずつ緊張がほぐれ、笑い声が増える。

12時30分。食堂に移動し昼食。チームビルディングの効果もあり、リラックスした雰囲気。それでもまだやはり、多少の緊張感は残っている。

13時30分。チームビルディングの後半。2チームに分かれて「ワープ」や「にぎにぎゲーム」。チームごとに作戦を立てながら、相手よりも早くミッションを達成する。少しずつお互いを名前で呼べるようになる。

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14時30分。休憩、そして各自の部屋へ荷物を持って移動。4人部屋での5泊6日の共同生活のスタート。

15時30分。ワークショップ「ミネラルウォーターにつながる仕事」。A4用紙にミネラルウォーターに関連する仕事を、自由にリストアップしていく。箇条書きにする者、チャートにする者、各々好きなように書いていく。なかなか書き出せずに悩む参加者も見受けられる。書き終えたら、各班でのディスカッション。それぞれの意見を集約し、配布された模造紙にまとめる。最後に4つの班のまとめを貼り出す。以上、終了。しかし、参加者は「え?それで結局のところの答えは何なんですか?」といった戸惑いの表情。まだまだ「正解より回答」に慣れず、「正解」を求め、「正解」がないことに不安を覚える参加者多数。

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休憩後、仕事体験先の発表と注意事項の連絡。仕事体験先は、事務局でランダムに割り当てているため、自分の希望とは違う業種の会社だった参加者はがっかりした様子も見せる。バイトすら未体験の参加者にとっては、「仕事体験」と言えども不安な様子。体験のポイントの説明を受けるも、その不安は解消しないようだった。

18時。夕食。チームビルディングや班毎のディスカッションも経験しているだけに、昼食よりだいぶん賑やかに。地方からの参加者には、移動の疲れもあってか、あまり食欲がない子も見受けられる。

19時30分。ワークショップ「何のために仕事をするのか?(Ⅰ)」。まずは1903年に初飛行したライト兄弟のフライヤー号と、2005年のエアバス社の最新鋭機A380の写真を眺め、100年の変化を感じ、この100年間で、新しく生まれた仕事、なくなった仕事、変わらない仕事を考える。その後、1950年の仕事、2007年の仕事、2050年の仕事について思いつくままにリストアップする。これらを通じて、自分たちが60歳前後になる2050年の社会は、今よりも大きく変化することを想像する。後半は、両親や家族が「何のために仕事をするのか?」を、各自がワークシートに書きだす。この段階では、生活のため、家族のため、お金のためというような回答が多く見られる。班でのディスカッションをし、多様な視点を学び、翌日の仕事体験に備えた。

21時30分、プログラム終了。

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