仕事観。私が誰かに何かをする時に、大切にしたいこと。仕事の学校は、対話を通じて1人ひとりの仕事観を吟味していく時間と場です。
2回目の仕事体験。慌ただしい朝にも、少し余裕が見られる。1回目のような不安そうな表情は消え、「今日は何ができるのかな」というような顔つきが多い。仕事体験中、スタッフはただただ黙って待つのみ。この日までのワークシートをスキャンし参加者別に整理したり、参加者の日記にコメントを書いたり、翌日のワークショップの準備をしたりなど、事務作業をこなす。
夕方、それぞれの仕事体験先から、続々といい表情で参加者が帰ってくる。ところが、ある会社に仕事体験した2名の女子が、号泣しながら車から降りてきた。一体、何があったのか?嫌なことでもあったのだろうか...。不安に思い、迎えに行ったスタッフに確認したところ、「いや、とても感動して涙が出ているらしい。」とのこと。ほっとひと安心。それほど強烈な体験ができたことを、うらやましく思うと同時に、受け入れ先の方に感謝。
連日、夜のプログラムは21時30分過ぎまで行っているため、この日の夜は、プログラムを実施せずにフリータイム。会場で、「てんびんの詩」という、仕事をテーマにした映画を上映。フリータイムのはずなのに、ほとんどの参加者がこの映画を見て、ストーリーと4日間の体験と重ね合わせているようだった。
仕事の学校終了後、すべての仕事体験先にご挨拶に伺った。多くの仕事体験先で、「1回目と2回目では、仕事を体験する姿勢がまったく違った。真剣さが感じられた。1回目と2回目の間の一日で、いったい何があったんですか?」というような質問を多く受けた。プログラム構成の手ごたえを強く感じたフィードバックであった。